家の外観のイメージを決めるのに、窓というのは大きな要因の一つになります。
窓がかっこう悪いと、家が建ったあとに「なんか見た目が安っぽくない…?」などと後悔してしまう可能性が高まります。
そうならないためにも窓の種類と配置には注意が必要です。
分かりやすく説明するために、まず一条工務店で採用できる3種類の窓のおさらいをします。
引き違い窓
左右にスライドする一般的な窓です。
簡単に開くことができるので、換気がしやすい窓といえます。窓を開けると網戸があるのが普通ですが、一条工務店では網戸が標準では付いていなく、オプション扱いになっていますので注意です。
引き違い窓の中でも、リビングなどによく配置され、窓の下端が足元まである窓を掃き出し窓といいます。
縦すべり出し窓
たんに開き窓ともいいます。外に開く窓です。
引違い窓と比べて構造上、気密性が高いです。一条工務店の家ならば引違い窓でも十分気密性が高いのですが。
また室内に風を取り込みやすい構造になっています。ですが窓を閉めた状態では網戸を閉めることができず、換気を手軽にしにくい窓といえます。
FIX窓(フィックス窓)
壁に固定され開くことができない窓です。開かないことから換気をする目的ではなく、デザイン性を重視したい箇所に付けます。
開かないことから他の窓と比べ気密性は一番高いです。
他にも違った開き方をする種類の窓は存在するものの、一条工務店の家で採用できるのは、この三種類の窓となっています。
この記事では分かりやすくするために便宜上、引き違い窓=上であげた一般的な大きさの引き違い窓を指します。
家の見た目を悪くする窓の種類と配置
窓の見た目の悪さが何で決まるのか。結論からいうと以下三つ。
- 引き違い窓が多い
- 窓の種類が統一されていない
- 窓の縦と横のラインが整っていない
ひとつずつあげていきます。
引き違い窓が多い
引き違い窓は日本中の家にあるごく一般的な窓です。
窓の価格が安いことから、値段を抑えたい建売住宅の家には引き違い窓が多くつけられています。
ですから引き違い窓が多いと、せっかく注文住宅を建てたのに建売住宅みたいな見た目になってしまうんです。
引き違い窓の外観が好きなかたはご容赦ください。
一条工務店の公式ページを見てみますと、掃き出し窓以外の一般的な引き違い窓が付いている画像はありません。
とうぜん見た目を気にしているからこそ、引き違い窓を採用していないのですね。
また、引き違い窓がここまで普及しているのは日本だけです。
海外の家がステキに見えたりするのは、窓の影響も大きいと思います。
こんなかんじで引き違い窓は見慣れすぎていることもあり、おしゃれに見えない欠点があります。
なのでなるべく引き違い窓を使わないほうが、建売っぽさが出なくなります。
実際にどのような違いがあるか紹介します。
まずは一般的な引き違い窓多めの家。
窓が目立つように平屋を例にします。見慣れた一般的な家という印象です。
これを引き違い窓を滑り出し窓に変更します。
窓を変更しただけで大分印象が変わったと思います。
引き違い窓が多いと建売住宅っぽさが増してしまうんです。せっかくの注文住宅ですから、滑り出し窓やFIX窓を多めにしてみることをオススメします。
一般的には引き違い窓が一番安いのですが、一条工務店では滑り出し窓やFIX窓にしても価格面で変わりがありませんので安心です。
窓の種類が統一されていない
家の外観の中に数種類の窓が混在していると統一感がなくなり、かっこ悪くなってしまいます。
二階の窓に注目 引き違い窓と滑り出し窓が混在してごちゃごちゃした印象。
これを滑り出し窓で統一します。
どうでしょうか。すっきりした見た目になったと思います。
とはいえ家の中の間取り上の問題で、なかなか窓の種類を揃えられないことも当然あると思います。
ですので、目にすることの多い玄関側の家の正面だけでも気にすると、印象が変わってきます。
窓の縦と横のラインが整っていない
窓と窓の高さや大きさがととのっていないと、不格好に見えてしまいます。
窓の配置が整っていない例
ラインを引くと揃っていないのが分かりやすいです。
修正してそろえた例
縦と横のラインを揃えると、まとまった見た目になります。
キレイに見える家は、この縦と横のラインが整っているのが分かります。
とはいえ家の中の間取り上の問題で、窓の大きさや配置を変えられないこともあると思います。
ですので、一番見る機会の多い家の正面だけでも、このラインを合わせてみてください。
家の裏側がこんなかんじに、窓の配置がぐちゃぐちゃになっていることは多々あります。トイレや浴室、クローゼットなどが配置されることが多いのが原因です。
でも家の裏側なら人目にも入らず、そこまで気にすることもないですよね。
毎日見る機会のある面だけは、ラインを意識してみることをオススメします。
シミュラクラ現象に注意
シミュラクラ現象(シミュラクラげんしょう)とは、人間には3つの点が集まった図形を人の顔と見るようにプログラムされている、という脳の働きである。(wikipediaより抜粋)
ざっくり簡単に言うと「人間は本能的に、3つ点があると人の顔に見える」というものです。
例えばこんなかんじの絵とか。
コンセントなんかもこの現象が起きます。
そして家だと、これが窓で起こってしまうんです。
どうでしょう、人の顔に見えてきませんか。
このような窓がある家は、なんだか不気味に見えてしまうんです。
街中を見回してみると、たまにシミュラクラ現象が起きてしまう家をみかけます。実際に見るとやっぱり違和感を覚えますね。
このような窓の配置になってしまっていないか、もう一度確認してみてください。
マイホームデザイナーについて
この記事に出てきた画像を作成したマイホームデザイナーというソフトについて、もしも興味があれば。
外観や間取りを細かく設定して、実際に家を建てたらどのように見えるのかを試すことができます。
少し値段は高いんですが、模型を作るように間取りや外観を何度も変更し、こだわりたいかたにオススメです。
こんなかんじの間取り図や立面図を作成できます。
私もこのソフトを使い、間取りを何回も変更して検討しました。
以上。みなさんの参考になれば幸いです!
家の間取りを考えているかたへ
いまの間取りで家を建てたら、本当に生活しやすいでしょうか?
その土地で可能な間取りはいくつもあり、色々な可能性があります。
家づくりでは、特に間取り決めは大変かもしれません。しかし間取りだけは家が建った後では変えられません。
「あの時もっと検討しておけばよかった…」と、ずっと後悔してしまうかもしれません。
今の数ヶ月、少しがんばるだけで、これからさき何十年も後悔がない家に住めると思えば。
大変だけど…せっかくの注文住宅だし、もう少し考えてみよう。
一人の設計士さんだけにまかせず、他の可能性も検討してみませんか?
自分達では考えつかなかった間取りが、まだあるかもしれません。
わたしは実際、限られた土地の中で自分達の理想の間取りを作るのに本当に悩みました。
担当の設計士さんと考える以外にも、ネット上の情報を見たりもしましたが、なかなかうまくいかず、どんどん時間だけが過ぎ、とてもたいへんな思いをしました。
自分達だけで悩まず、無料でできる間取り作成サービスをもっと早くしておけばよかった…と後悔しました。
色々な間取りのアイディアをもらえたことで、違う視点から物事を考えられたことが大きかったと思います。
結果、今とても満足のいく間取りの家に住めています。
簡単な入力をするだけで、多数の住宅会社から間取りの提案をもらえます。