窓は大きければ大きいほどいい。部屋が明るくなって開放感も上がり、良いことずくめのような気がしませんか?
ですがこの考えには注意が必要です。
窓が大きい=部屋の壁が少なくなる=家具を置ける場所が少なくなってしまう
ということが起こります。
居室の窓の大きさに注意 家具が置けなくなる可能性について
これは居室・子供部屋など比較的狭い部屋で起こりやすい注意点です。
実際の画像を元にすると分かりやすいのであげていきます。
この机の全体の高さは140cm(1400mm)です。窓は床上1677mmの高さです。
図面上では以下の画像のように+1677と窓の部分に表記されます。
もしもこの窓の高さが床上1238mmだとすると
上記の画像のように窓に家具が少しかぶってしまいます。
床上1238mmでは、一般的なイスやソファーなどの背の低い家具なら窓にかぶることなく置くことができそうです。
さらに高さの低い床上782mmの窓にするとこのようになります。
完全に窓が家具の後ろに隠れてしまいます。見栄えも悪いですね。
カーテンやシェードを窓に付けている場合には、家具にそれらがかかってしまい、さらに見栄えが悪くなりそうです。
さらに、高さの低い窓は転落事故にも注意が必要です。子供部屋など二階に配置されることの多い部屋では特に気をつけてください。
よろしければ以下の記事も参照してみてください。
以上のように窓を必要以上に大きくしすぎると、壁一面が窓になってしまい、家具を置くスペースがなくなってしまうのです。
間取り決めや打ち合わせの段階で、その部屋にどのような家具を置くのか想像して窓の高さを設定することをオススメします。
とはいえ家が建つ前から配置する家具の高さまで想像するのは大変ですよね。ですからオススメなのは、家具を置くことを想定して、子供部屋などは窓の高さを高めにしておくことです。
具体的には床上1200mm程度にしておけば、だいたいの家具を置くことができるのではないでしょうか。
窓が小さいと暗い部屋になってしまうのでは?
窓を小さくしてしまうと部屋に入る日光が少なくなり、暗い部屋になってしまうのではないか?と考えるかたもいるでしょう。
結果からいうと、高い位置にある窓があれば光はしっかりと入り、暗いとは感じません。
窓が一つしかない居室が実際にわたしのうちにはありますが、居室としての採光は十分だと考えています。
ですが居室に小さな開き窓が一つだけというなら、さすがに暗く感じると思います。
もしも開き窓を採用するならば、高さのある開き窓を居室の二か所に設置してはどうでしょう。
もしくは横幅のある引き違い窓や高窓を採用すれば、採光は得られるでしょう。
まとめ:ポイントは4つ
- 窓の床上高さを低く設定しすぎると、家具を置こうとした時に窓と家具がかぶり後悔してしまう可能性が高いので注意。
- カーテンやシェードが家具にかぶると、さらに見栄えが悪くなる恐れあり。
- 打ち合わせの段階で家具を置く場所まで、完璧に想定するのは難しい。だから子供部屋などは窓の高さを床上+1200mm程にしておくと後々後悔しにくい。
- 窓が小さくても、高い位置にあれば採光は得られます。
以上、みなさんの参考になれば幸いです!
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